「これ、何が書いてあるか分からんな」
「原材料でしょう。細かい字ねえ」
さちこさんも覗き込みました。
「読めたところで、何を見ればいいんだ」
酵素ドリンクは、多くの製品があります。 価格も、内容も、まちまちです。
この記事では、どこを見て判断するかという 基準についてまとめます。特定の製品を勧めるものではありません。
- 原材料表示の読み方
- 添加物の確認のしかた
- 原料の種類数について
- 発酵期間の記載を見る
- 価格の考え方
原材料表示の読み方
食品には、原材料を表示する義務があります。 ここに、判断材料のほとんどが書かれています。
原材料は、使用量の多い順に記載されます。
最初に書かれているものが、最も多く入っています。
スラッシュの前と後ろ
原材料表示には、スラッシュ(/)が入っていることがあります。
スラッシュの前が原材料、後ろが添加物です。 これは表示の決まりで、どの食品でも共通しています。
最も使用量が多い原材料です。糖類が来ることが多くあります。
順番がそのまま使用量の順です。
ここから後ろは添加物です。
スラッシュ自体がなければ、添加物不使用ということです。
原材料表示は、製品を比べるときの共通の物差しになります。 広告の言葉は製品ごとに違いますが、 表示のルールは全製品で同じだからです。
添加物の確認
酵素ドリンクに使われることがある添加物には、 次のようなものがあります。
| 分類 | 例 | 役割 |
|---|---|---|
| 甘味料 | ステビア、スクラロースなど | 甘みを加える |
| 香料 | 香料 | 香りをつける |
| 保存料 | 安息香酸Naなど | 保存性を高める |
| 酸味料 | クエン酸など | 味を調える |
| 着色料 | カラメル色素など | 色をつける |
添加物が入っていることが悪いわけではありません。 国が定めた基準の範囲で使われています。
ただ、何が入っているかを知ったうえで選ぶことはできます。 気になる方は、スラッシュの後ろを確認してください。
原料の種類数について
「80種類の野草を使用」といった表示があります。
種類が多いこと自体に、はっきりした優劣はありません。 ただ、**原料の幅が広いほど、 発酵でできる成分の種類も多くなる**と考えられています。
ただし、量は書かれていない
注意したい点があります。
種類数は書かれていても、それぞれの量は分かりません。 80種類のうち、上位数種類で大半を占めている可能性もあります。
種類数は参考程度にとどめ、 原材料表示の並び順のほうを重視するのが確実です。
発酵期間の記載
発酵と熟成には時間がかかります。
製品によって、数週間のものから数年のものまであります。 期間が長いほど、原料の分解が進むと考えられています。
| 記載 | 意味 |
|---|---|
| 記載なし | 期間が不明。判断材料にできません |
| 数か月 | 短期熟成 |
| 1年以上 | 長期熟成 |
| 3年以上 | かなりの長期熟成 |
期間が長ければよいと単純には言えませんが、 記載があること自体が、情報開示の姿勢を示しているとは言えます。
味と飲みやすさ
続けるうえで、味は無視できません。
酵素ドリンクは、甘酸っぱい味のものが多くなります。 発酵でできた有機酸の酸味と、砂糖の甘みです。
| 原料の傾向 | 味の傾向 |
|---|---|
| 果実が多い | 甘く、飲みやすい |
| 野草が多い | 独特の風味、苦みが出ることも |
| 黒糖を使用 | コクが強い |
| 白砂糖を使用 | すっきりした甘さ |
試してから決める
多くの製品に、少量のお試し用が用意されています。
いきなり大容量を買うより、 まず少量で味を確かめるほうが確実です。
味の好みは、人によってかなり違います。 「体にいいから我慢して飲む」という形は続きません。 おいしいと思えるものを選ぶのが、 結果としていちばん長く続きます。
価格の考え方
価格の幅は大きく、数千円から数万円まであります。
比べるときは、1日あたりの金額に換算すると分かりやすくなります。
例:720mlなど。
製品の表示にあります。例:30mlなど。
720 ÷ 30 = 24日分。
商品価格 ÷ 24日 = 1日あたりの金額。
価格だけを見て「高い」「安い」と判断すると、 容量が違って比較になりません。 1日あたりに直してから比べるのが確実です。 定期購入の場合は、解約条件も確認してください。
保存と開封後の扱い
買ったあとのことにも触れておきます。
| 状態 | 保存場所 | 目安 |
|---|---|---|
| 未開封 | 常温(直射日光を避ける) | 表示の賞味期限まで |
| 開封後 | 冷蔵庫 | 製品の表示に従う |
開封後は冷蔵保存が基本です。 期間は製品によって違うので、表示を確認してください。
沈殿やにごりについて
酵素ドリンクは、沈殿やにごりが出ることがあります。
原料由来の成分が時間とともに沈むためで、 異常ではありません。飲む前に軽く振ってください。
ただし、異臭がする、急に泡が増えた、色が大きく変わった という場合は、飲まずに販売元へ問い合わせてください。
届いたときに、賞味期限と保存方法を 確認しておくと安心です。 定期購入で溜まってしまうことがあるので、 飲むペースと届くペースが合っているかも見てください。
広告表現の見方
商品ページには、さまざまな言葉が並びます。 どう受け止めればよいか、整理しておきます。
| 表現 | 法的な定義 | 見方 |
|---|---|---|
| 無添加 | なし | 何が無添加かは製品による。表示で確認 |
| 生酵素 | なし | 加熱していないという意味で使われる |
| ◯◯種類配合 | なし | 量は分からない。並び順を見る |
| 熟成◯年 | なし | 記載があることは情報開示の姿勢 |
| 国産 | 一部あり | どの原料が国産かは要確認 |
「無添加」という言葉に、法的な定義はありません。
何が無添加なのかは、製品によって違います。
保存料だけ無添加で、甘味料は使っている場合もあります。
確認できるのは、原材料表示のスラッシュの後ろだけです。
体験談の読み方
商品ページには、利用者の声が載っていることがあります。
これらは個人の感想であり、 効果を保証するものではありません。 表示にもその旨が記載されているはずです。
参考にするのは構いませんが、 判断の主軸は原材料表示に置いてください。
買う前に確認したいこと
最後に、チェックリストの形でまとめます。
何が最も多く入っているか。
添加物の有無と種類。
記載があるか。何年か。
容量と1回量から計算する。
回数の縛り、解約方法。
これらはすべて、商品ページか裏面表示で確認できることです。 広告の表現ではなく、表示を見て判断してください。
まとめ
-
1
原材料は使用量の多い順に記載されます。先頭が最も多い原料です。
-
2
スラッシュの前が原材料、後ろが添加物。表示の決まりです。
-
3
原料の種類数は参考程度に。量は書かれていません。
-
4
発酵期間の記載があるかを見る。記載自体が情報開示の姿勢を示します。
-
5
価格は1日あたりに換算してから比べます。
-
6
定期購入は、回数の縛りと解約方法を先に確認します。
まさはるさんが、老眼鏡をかけ直しました。
「うちの醤油はどうかしら」
さちこさんが、台所から瓶を持ってきました。
前が原材料、後ろが添加物という区切りです。 食品表示法で定められた書き方で、どの食品でも共通しています。 スラッシュがなければ、添加物は使われていません。
はっきりした優劣はありません。 種類が多いほど発酵でできる成分の幅は広がると考えられますが、 それぞれの量は表示されません。 原材料の並び順のほうが確実な判断材料です。
製品により、数週間から数年までさまざまです。 期間が長いほど分解が進むと考えられていますが、 長ければよいと単純には言えません。 記載があるかどうかをまず確認してください。
1日あたりの金額に換算してください。 内容量 ÷ 1回量 = 日数、商品価格 ÷ 日数 = 1日あたりです。 容量が違うと、価格だけでは比較になりません。
回数の縛りと、解約の方法を購入前に確認してください。 「初回限定価格」の条件として、 一定回数の継続が必要な場合があります。
食品添加物は使用していません。1日あたり約189円。
※この記事は、酵素という物質についての一般的な情報をまとめたものです。
特定の食品の効果・効能を示すものではありません。
※登場人物は物語上の設定です。
※健康食品は医薬品ではありません。
体調に不安のある方は、かかりつけの医師にご相談ください。
監修:菊地睦(げんき生活株式会社 代表取締役)


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